速度周波数応答
新開発の電流制御により,速度周波数応答を3.5 kHz(当社従来品※比1.6 倍)に高めました。機械装置の加工品質を向上します。
位置決め整定時間
クーロン摩擦,粘性摩擦,重力を高精度に検出して補償することで,位置決め整定時間を当社従来品※の1/3 に短縮します。
高速域の出力拡大
サーボモータの最高回転速度を当社従来品※の6000 min-1 から6500 min-1 に高速化しました。 高速化と新PWM 制御の適用により,モータの出力領域が拡大します。 大きなモータに変更することなく,装置を高速化できます。また,低コギング・低発熱です。
高分解能エンコーダ
エンコーダは, 標準23 bit (当社従来品※比64 倍)さらに最大で27 bit までの高分解能のエンコーダが選択できます。 高分解能エンコーダに適した制御をおこない,高精度で安定した位置決めを実現します。
信頼性とメンテナンス性の向上
制動動作がある場合の保持ブレーキの残寿命予測や,突入電流防止回路の最適化制御により,保持ブレーキや電子部品の故障を予防します。
主回路入力電圧の監視・制御電源の過電圧検出ができます。異常原因の早期発見によるダウンタイム短縮に貢献します。 エンコーダ通信やEtherCAT 通信の品質診断ができます。 設置環境やノイズによる通信品質の影響をモニタすることで,装置の耐環境性能の改善に貢献します。
さまざまな環境で使える
耐振動性能は,サーボモータは当社従来品※比で2倍,サーボアンプは20%向上しました。 サーボアンプの使用温度範囲は約10%拡大し,0~+60℃です。標高2,000mの高地でも使用できます。 耐環境性能が向上したため,さまざまな地域と環境でご使用いただけます。
小型軽量,省エネルギー化
当社従来品※と比べて,モータ質量を最大28%,アンプ質量を最大5%低減すると共に,モータ全長を最大22%短縮しました。 また,モータのエネルギー損失を最大8%,アンプのエネルギー損失を最大22%,ブレーキ消費電力を最大44%低減しました。 機械装置の小型・軽量化,省エネルギー化に大きく貢献します。
簡単で使い易い
モータ動力線とブレーキ線を同一ケーブルにて接続でき,コネクタの向きも変えられるため,配線が容易です。 機械の周波数特性を高精度に計測し,最適なサーボパラメータを自動調整するため,立上げが容易です。 サーボモータ,サーボアンプとも当社従来品※との取り付け互換性があるため,置換えが容易です。
※当社従来品:AC サーボシステムSANMOTION R
用途